老舗クラブ「MISS YOU」ルーシーママに聞く!「素敵なホステスになるためには!?」

  • 創業31周年、六本木で一番の歴史を誇る老舗クラブ「MISS YOU」をご存知でしょうか。今回はそんな老舗クラブの社長兼ママを務めるルーシーさんをインタビュー!

    なんとルーシーママ、「最初はホステスが大嫌いだったんです。だから、このお店の“経理担当”として入社したのに、人手が足りなくて駆り出されて、いつの間にかホステスになっていたんです」とのこと。

    経理担当のルーシーさんが、まさかの人手不足でホステスを兼任することになり、根っからの真面目すぎる性格から「嫌だけど、ホステスを超一生懸命やった」結果、いつのまにか社長兼ママのポジションまできていたのだとか。

    今回はそんなルーシーさんに、「MISS YOU」の魅力や、どうすればお店を31年も六本木という街で続けることができるのか、また、素敵なホステスになるためにはどうすれば良いのか、さらにはルーシーさんの生い立ちまでお話を伺います。

     

    六本木 miss you

     

    西内悠子(以下、西内):初めまして、本日はよろしくお願いします。「1984」の文字がありますが、1984年からこのお店はあるんですか? 私が生まれる4年も前です…!

    ルーシーママ:そうなんです。今年でありがたいことに31年目なんですよ。

    西内:六本木で31年も生き残るなんて、大変なことですよね?

    ルーシーママ::そうですね。
    六本木でこれだけ長く生き残っているのは、このクラブ「MISS YOU」だけだと言われています。

    西内:長く生き残っている理由って、何なのでしょうか!?

    ルーシーママ::「お客様の層が良いから」。これに尽きます。やっぱり良いお客様が良いお客様を呼んできてくださるので、お客様の層が良いということが、お店が長続きする一番の秘訣なんですよね。

    西内:良いお客様って、いったいどんなお客様のことを言うんですか?

    ルーシーママ:やっぱり、本質的に人柄が良い人が良いお客様ですね。また、そういうお客様を見極められるかどうかがすごく重要なんです。 とにかく間違ってはいけないのが「お金を使ってくれるお客様=良いお客様ではない」ということ。いくらお金をつかってくれても、そのお客様が嫌な飲み方をして他のお客様の迷惑になるような人だったり、女の子に変なことをするような人だったりする場合は、入店をお断りしているんです。そうやってお店の秩序を保つことが、良いお客様と良いホステスに長く愛され、お店を続けられる理由なんですよね。

    西内:ついつい目先のお金に目がくらんでしまう人も多いと思いますが、そうならずに「本当に素敵なお客様」を見極める力が必要なんですね。でも、その人の人柄を見極めるって、難しくないですか?

    ルーシーママ:そうですね。人って、いくらでも嘘をつけますからね(笑)。たとえば、名刺だっていくらでも嘘を書けるじゃないですか。平社員でも、クラブでチヤホヤされる用に「代表取締役」と印刷する人もいるくらいですから(笑)。そういう嘘を見抜いて、本質的な人柄の良さや人間性の良さ、真の優しさがあるお客様を大切にできる人が、ホステスとして大成しているように思います。

    西内:たしかにそうですよね。でも、そうやって人気者になったホステスさんが、他のお店にスカウトされて引き抜かれてしまうということはないんですか?

    ルーシーママ:ありますよ。もちろん売り上げのある子にはお店にいてほしいけれど、引き抜きはこの世界ではよくあるものです。でも、そのたびに「人気のホステスがいなくなったから、売り上げが落ちた」なんていうお店は、結局お店の実力ではなくて女の子の人気に頼っているということなので、すぐに潰れてしまうんですよね。だから、お店として重要なのは「ホステスのことも気に入って貰えるけれど、そのホステスが他店に移動したとしても、このお店にも来たいと思ってもらえるような空間作り」なんです。うちが31年間潰れずに六本木でやってこれたのは、やはり「素敵なお客様が、お店についてくださっているから」なんですよね。

    西内:そうなんですね! また、ルーシーママのファンの方が沢山いらっしゃるというのも、お店が長く続く秘訣なんですよね?

    ルーシーママ:そうですね。私がこのお店を買い取り社長になっても、現役で1ホステスとして毎日お店にたっているということも、「お客様にお店についていただく」ことに必要なことだと思います。だから、私は今年で51歳になりますけど、毎日お店には出るようにしていますね。

    西内:51歳なんですか!? 見え無さ過ぎます。

    ルーシーママ:そうですよ。10代の時にホステスの仕事に出会ってますから、もうベテラン中のベテランです(笑)。でも、最初は経理としてこのお店に入りましたし、「ホステス」という仕事が大嫌いだったんですよ。

    西内:ママが、経理…!?

    ルーシーママ:そうなんです(笑)。私はお酒もまったく飲めないのでホステスなんて絶対に長く続けられないと思っていたから、経理、いわゆるキャッシャーとしてこのお店に入ったんです。その前に一度ホステスをしたことはあったのですが、当時はアメリカへの留学資金を貯めるためにOLをしながら働いていて。「とにかく早く300万円貯めたい」一心で、朝はビルの清掃の仕事、昼はOL、夜はホステスという生活を10代の頃は送っていて、とにかく働きまくっていたんですよね。それで19歳から24歳までアメリカに留学して帰国し、その後「MISS YOU」にキャッシャーとして入店したんです。

    西内:でも、なぜまたキャッシャーだったはずのルーシーさんが、ホステスさんになったんですか?

    ルーシーママ:人手がなくて、仕方なくホステスをやるはめになったんですよ。本当はホステスという職業が大嫌いで、お酒も飲めなかったのに(笑)。

    西内:私もお酒が飲めないのでホステスになることは諦めているのですが、お酒って体が慣れたら飲めるようになるもんなんですか?

    ルーシーママ:いえ、お酒が飲めないのは体質ですから私は今でも飲めませんよ(笑)。それをお客様もわかってくださっているし、「お酒が飲める」とか「見た目が美しい」とか「口説けそう」とか、そういう部分で自分を売ってもホステスとして長く活躍することはできないので。結局は、お客様と対等に会話ができたりする「中身」がある人間であることや、そこまでの知性がなくても、「一生懸命にサービスを提供したいと思う気持ち」があるかどうかが大切なんです。

    西内:飲めなくてもホステスってできるんですね…!

    ルーシーママ:そうですよ。お客様も「ルーシーは飲めないから、何本もシャンパンを開けられないよね。だから、1本だけ高いシャンパンを入れるか!」なんて言ってくださる方もいたりします(笑)。また、「私飲めないから、安いの何本も開けるんじゃなくて、高いの1本開けてね!」なんて嫌味なく言えるようなホステスは売れっ子になりますよね。もちろん、体質的に全部飲むことはできないけれど、礼儀として口はつけさせていただくようにしています。

     

    ルーシーママ

    西内:ちなみに、ホステスになった当初は「ママになってやる」など野望があったんですか?

    ルーシーママ:いえ、私そういう「欲」がまったくなくて。でも、とにかく自分でも呆れるほど、「バカみたいに真面目」な性格なんです。やると決めたら「手抜きする」ということが絶対にできなくて。手抜きできたら良いのになと思いつつ、できないんです。そうやってバカみたいに目の前のことを真面目にこなして、来てくださるお客様に「どうやったら、いただいている分のお金にお返しができるのかな」と考えながら本気で接していたら、いつのまにかママになっていたんです。

    西内:もっとガツガツした方なんだと思っていました。「手抜きできない」…私はそんな性格のルーシーママのような人に、都知事になってほしいです!

    ルーシーママ:(笑)。政界の渡り鳥ではなく、私は六本木の渡り鳥でいいです(笑)。でも、見た目は胡散臭いから真面目にはみえないですよね(笑)。ガツガツしているといつも思われます。でも、本当にただ真面目なだけで「稼ぎたい」とか「ナンバーワンになりたい」とか、そういう想いは今まで一度も持ったことがないんですよね。

    西内:ではやはりここで働くホステスさんも、ママのように「ガツガツしていない人」が多いんですか?

    ルーシーママ:いえ、そういうわけでもないですね。私はどんな人でもウェルカムなので「野心がある人は嫌」だなんて思わないし、働く動機は何でも良いんです。ホステスになる人って最初は大抵「なんか稼げそう」とか「お給料が良さそう」とか、そういう感じで働き始めますよね。でも、最初はそれで良いと思っていて。どんなお仕事でも、動機は何でもよくて、「入ってから目の前のことを頑張れるかどうか」という「姿勢」が大事だと思うんですよね。でも、私がこういう性格なのと、お店には上品なお客様しかこないから、結局はそんなお店に合うような「上品な女性」が長く続いているようには思います。

    西内:たしかに、アットホームな雰囲気ですよね。それに、さきほど少しお話させていただいたホステスさんもママも、「ガツガツしていない」感じがすごく落ち着きます。

    ルーシーママ:そう言っていただけると嬉しいです。うちに残ってくれる女の子はとにかく皆性格が良いんです。人の悪口を言ったりとか、人を蹴落としてなりあがろうとするような人がいないんですよね。

    西内:ママがアットホームで真っ直ぐな人だから、自然とそういう性格が良い人が集まるんでしょうね。この場所で、人の悪口を言ったり生格の悪いことをしても、誰にも相手にされなさそうですもんね(笑)。

    ルーシーママ:そうなんです。だから、自然と性格の悪い人は淘汰されていって、素敵な女性が残るので、素敵なお客様が残ってくださるんですよね。

    西内:でも、とはいえホステスってやはり見た目が美しく知性があり向上心がある人しかできないというイメージがあるのですが、どういう人がホステスに向いているんでしょうか?

    ルーシーママ:ホステスにとって一番大切なのは、「根性と体力」ですね。逆に、これさえあれば誰でもできる仕事だと思います。

    西内:私…根性も体力も、ないです(笑)。それに私「銀座でのホステス1日体験入店」に行った事があるのですが、2時間ほどで耐えられず、途中で帰らせてもらったことがあるのですが…、気が合わないお客様の隣に座るだけで、気疲れして倒れそうになるんですよね。嫌いなタイプの人とは話したくもないですし。そういう人でもホステスになれるような方法ってありますか?

    ルーシーママ:(笑)。それでもなれると思いますよ。私なら「嫌いな人ほど興味を持とうとする」ようにしますね。あとは、私のことを「こんなブスのババー嫌いだ!」というお客様ほど「絶対に口説き落としてやるわよ」と燃え上がる性格なので(笑)。「嫌なお客様ほど、燃え上がる」という発想の転換をすることによって、乗り越えられるんじゃないかと私は思っています。やっぱり、どんなに苦手なお客様にでも「興味をもってみる」こと。そうすれば、良い面が見えてきたりして、実は仲良くなれたりする、そういうものですから。

    西内:そうなんですね。でも、どうしても体が不調だったり、気分的に憂鬱だったりする時ってどうしたらいいんですか?

    ルーシーママ:とにかく、根性で乗り切ります(笑)。だって、男性はお仕事で戦って、その癒しを求めてお店にきてくださっているわけじゃないですか。それなのにホステスが「今日はダルい〜」なんて言っていたら、お客様も萎えてしまいますよね。だから、とにかく自分のスイッチを入れて、テンションを上げていく。そして、元気がないホステスがいたら、私がテンションを上げてあげるようにする、そういう心遣いが大切だと思います。

    西内:でも、「ブスのババー嫌いだ!」と言われたら傷ついてしまう人もいると思うのですが、ママはそういう言葉に傷ついたりしないんですか?

    ルーシーママ:傷ついたことがないですね(笑)。いちいちそういうことは気にせず、「どうしたらそう言っている人にでも心地よいサービスを提供できるか」を考えるのみです。そうやって私の場合は野心も何もなく真面目さだけでここまできましたが「稼ぎたい、成功したい」と思う女の子は、強制はしませんが土日もお客様と遊ぶのもよし、アフターにいくのもよし。でも、そういうことをせずに「ユルく働きたいだけ」という女性もまた歓迎しています。働き方はそれぞれの自由なので、それぞれの性格や目標に合わせて自由に働けるお店だと思いますね。うちは、一定の基準さえクリアしていれば初心者でも受け入れるしとにかく間口が広いお店なんです。でも、もちろん長く生き残るのは甘い世界ではないですけどね。

    ルーシーママ

    西内:面接の時点で「この子は伸びるな」と分かるような女性って、どういう女性ですか?

    ルーシーママ:とにかく「素直で、嫌味のない子」ですね。人に嫌味な印象を与えないかどうかは、少し話せば分かるので。また、そういう子って同じことをやっても「お前なら許せる」みたいな魅力があったりするじゃないですか。そういう子は人気が出るだろうなと思いますし、実際に人気ホステスになりますね。

    西内:では、私のような「とにかく気遣いのできない女」が、気遣いができるようになる方法ってありますか? 私、人のお酒の減り具合とか、とにかく興味が持てなくてまったく気付けないんです。

    ルーシーママ:それは、よっぽどじゃないかぎり、教えこめばできるようになります(笑)。「慣れ」ですね。多分、気遣いができない人ってこれまでの人生でそれを知らなかっただけだと思うんです。だから、「気遣いって、こういう部分に注意をして、こうやるものなんだよ」と教えてあげれば、どんな女性でもできるようになりますよ(笑)。そんな小手先のことより、やっぱりホステスっていうのは「人柄」を売らないとダメなんです。

    西内:気が利いて、若くて綺麗なだけではダメということですね?

    ルーシーママ:そう、20代は「かわいい、綺麗」とか「気が効く」だけで良いかもしれないけど、30を過ぎたら人柄を売らないとまず生き残れないですからね。だから、 20代を容姿や小手先のテクニックだけに頼ってホステスをしていた人は、だいたい30歳になると「稼げなくなった」と言ってやめていってしまうんです。でも20代のうちから「人柄」を売り、お客様との信頼関係を大切にしてお仕事をしていたら、本当は歳を重ねれば重ねるほどお客様が増えて、稼げるようになるはずの仕事なんですよね。年齢とともに、良いことも嫌なことも経験してお客様とも対等にお話ができるようになってくるし、歳を重ねることはホステスの仕事をする上でも素晴らしいことなんですよ。

    西内:私もアラサーなので、お話が身に染みます。若さや容姿の美しさは一時的なものですし、やはり中身を磨かなければダメということですね。

    ルーシーママ:そうですね。だから、 30歳になって20代や10代の女の子の美しさや若さに嫉妬しているような人は、絶対に生きていけない世界です。中身に自信があれば、若さや容姿に嫉妬することなんてあり得ないですから。うちは18歳〜51歳までホステスがいますが、みんな嫉妬しあうこともなく仲が良いですよ(笑)。

    西内:「綺麗、かわいい」だけで稼げるのは20代後半までということをしっかり覚えて、若いうちから中身を磨くことのできる人が、何歳になっても稼ぎ続けお客様の信頼を得続けられるホステスだということですね!

    ルーシーママ:そうですね。でも、もちろん長く働きたい人もいれば、若いうちだけと考える人もいて良いと思うんです。「MISS YOU」は、色々なタイプのホステスさんを受け入れ、使い捨てではなく「一人の女性としてきっちり育てたい」と思っているお店なので、ぜひ少しでも興味を持たれたら、お店を覗きにきてほしいですね。

    …ルーシーママ。六本木という一等地で31年間も活躍する老舗「MISS YOU」を経営するママは、やはりただものではありませんでした。「クラブのママ」といえば、少し怖いイメージを持っていたのですがなんのその。初対面の女性である私にも優しく、そしてまっすぐに向き合ってくだいました。人生の酸いも甘いも知り尽くしたルーシーママのもとで「女性として、人としての経験を積むことができる」ホステスさんは、本当に幸せだと思います。ぜひ、落ち着いていてアットホームな雰囲気の老舗クラブで働きたいという女性は、「MISS YOU」に体験入店してみてください。ユルく働くか、ガッツリ働くかはアナタ次第。どちらにしても、ルーシーママが暖かく迎え入れてくれますから!

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    【編集者・ライター:西内悠子(りむちゅん)】
    1988年兵庫県出身、同志社大学文学部哲学科卒。新卒でavexに入社し3年間OL。その後、フリーランスとなる。「貧乳女子大生の就活日記~オッパイはつかめないけど人事の心はつかむゾ♪」がアメブロ大学生ランキング1位を獲得。