キャバクラの求人には「保証時給」「スライド時給」「給率」といった見慣れない言葉が出てきます。
これらを理解してないと、一番稼げるお店を判断するのは困難です。
というわけで今回、キャバクラの給料システムを超分かりやすく解説します。
この記事を読み進める前に、まずは以下の用語を覚えておきましょう。
- 本指名・・・お客さんが来店時、お目当てのキャストを指名すること。別名、場外指名・A指名と言う。
- 場内指名(場内延長)・・・フリーで来店したお客さんが店内で気に入った子を指名する(B指名)
- 同伴・・・お客さんと食事してそのままお店に入る
- 天引き・・・給料から引かれる項目(税金や送迎費など)
- バック・・・時給とは別に発生するインセンティブ。バックには色々な種類がある
キャバクラの給料システム

キャバクラの給料は、
時給+バック(インセンティブ)-天引き
で構成されています。
時給の種類は大きく5種類あり、ここからはそれぞれについて解説していきます。
1、指名本数スライド式
キャバクラで定番なのが、指名本数スライド式(本指名の数によって時給が変動するシステム)です。
たとえばこんな感じで決められてます。
- 0〜10本・・・2500円
- 11〜20本・・・3000円
- 21〜30本・・・3500円
- 31〜40本・・・4000円
- 41〜50本・・・4500円
上記の通り、本指名を増やすほど、時給が上がってく仕組みです。
大抵の店は1セット(40~60分)で1本とカウントされます。指名客が延長して3セットいれば”3本”ですね。
客単価の高い高級店ほど、少ない本数で時給を上げることが出来ます。
2、ポイントスライド式
本指名、場内指名、同伴、延長などの本数をポイント換算し、その合計で時給が変動するシステムです。
指名本数スライド式は本指名だけでしたが、ポイントスライド式は全てポイント化します。
本指名1P、場内指名0.5P、同伴2P、ドリンク1Pといった感じで決められてますね。
イメージとしてはこんな感じ。
0P~10P・・・3,000円
11P~20P・・・3,500円
21P~30P・・・3,700円
31P~40P・・・4,000円
41P~50P・・・4,300円
51P~60P・・・4,600円
61P~70P・・・5,000円
お客さんが何時間いようと、1Pのままのお店もあります。
お店によって時給の上がりやすさが異なるため、指名本数スライドとポイントスライド、どちらが良いかは一概には言えません。
ポイントの締め日は、月1回か2回(15日・月末)のどちらかです。
3、売り上げスライド式
本指名の売り上げによって時給が変動するシステムです。
つまりポイントスライドのポイントを売上に置き換えてるだけ。
0万~10万・・・時給3,000円
11万~20万 時給3,500円
21万~30万 時給3,700円
31万~40万 時給4,000円
41万~50万 時給4,400円
51万~60万 時給4,800円
61万~70万 時給5,200円
このように売上が上げるほど、スライド式に時給が上がっていきます。
大金を使ってくれる太客さえ掴めば、客数が少なくても稼げますね。
一つ注意点として、本指名、同伴で来店したお客さんのみ換算するので、場内指名は換算されません。
4、売り上げ&ポイントスライド
客数、売上両方でバランスよく評価するシステムです。
ポイントスライド制では本指名1セットにつき1Pですが、こちらは何時間いても1P。そのかわり本指名の売上1万ごとに1P獲得できます。
このシステムは東京のキャバクラで見かけますが、関西ではほとんどありません。
5、保証時給(固定時給)
保証時給は成績によって時給が変動しないシステムの事です。指名や売上が0でも、時給○千円を必ず保証するというもの。
入店したばかりだとお客さんを呼ぶのが難しいため、このような保証期間を設けてるんですよね。
一つ注意点として、保証時給は入店から1〜2ヶ月限定になります。
それ以降は自分の売り上げによって給料が決まるんです。また、保証時給の金額は、売り上げの見込みによって判断されます。
さらに、「容姿が良い」 「顧客を持ってる」 「表情が明るい」などプラス要素が多いと、高額保証になりやすいです。
逆に「常識がない」 「シフトが薄い」 「早上がり希望」などマイナス要素が多いと、高額保証になりません。
給率制とは?

「給率制」のシステムを採用してるキャバクラ店があります。(北新地全般、六本木や歌舞伎町など)
これは自分が得た給料と売り上げをパーセンテージで比較するというものです。
計算方法は、給料÷本指名売上×100=給率(%)
とあるキャバ嬢のお給料が80万円、その月の本指名の売上が60万でした。
この場合、80万÷60万×100=133%
100%を超えると売上以上の給料を貰ってるという事で、赤字キャストにみなされます。
赤字キャストはバックが付かなかったり、給料カットになりますね…。
給率は80%以下が基準となっており、80%を下回れば時給が上がったり、バック単価が上がったりします。
完全売り上げ制とは?
完全売り上げ制とは、固定給なしで売り上げのみのシステムの事です。
つまり時給設定は無し。
本指名のお客さんが使ったお金の40%~60%がお給料になります。
高額バックなので、売り上げの高い人(有名キャバ嬢など)が得しますね。
太客持ってる人やナンバー入りのキャバ嬢には合ってます。
逆に未経験者や売り上げが少ない人にはオススメしません。
バック(インセンティブ)システム
キャバクラのバックには以下の種類があります。
【バックと相場】
本指名・・・1本/500〜2000円
場内指名・・・1本/500〜1000円
同伴バック・・・1本/2000〜5000円
売り上げバック・・・・本指名の売上に対して数%のバック(5〜15%)
ボトルバック・・・本指名の席でボトル単価の数十%バック(10〜25%)
ドリンクバック・・・1杯/200~500円
キャバクラでドリンクバックのある店はごく一部です。
同伴バックは2セット以上いることが条件の店も多いですね。
天引き(引かれもの)について
キャバクラの天引きには大きく3種類あります。
それぞれ解説しますね。
雑費
雑費とはお店の消耗品のことです。(へアスプレー、グラス、ティシュ等)
1日500円~1000円くらい引かれます。
雑費の中にヘアメイクを含めてる店もありますね。
送迎費
送迎(送り)とは、終電のない子を家まで送り届けてくれること。
距離に応じて送り代は変わりますが、1回500〜2000円くらいが相場です。
源泉徴収(所得税)
国に払う税金をお店が代わりに納税する制度。
水商売では給料の10%が源泉徴収されます。
たまに「税金を収めると会社にバレるんじゃないか…」 「扶養が外れるんじゃないか…」と心配する人がいます。
しかし個人で確定申告しない限りは何も起きないので、心配はいりません。
関連記事:【税金編】ガールズバーの確定申告に関する衝撃の事実を大暴露します!
まとめ
本記事の内容はいかがだったでしょうか。
給率制やポイントスライドを導入する事で、売り上げのある子ほど稼げる仕組みになっています。
キャバクラの求人サイトに「時給○○円以上+各種手当あり♪」など都合の良いことが書かれてますよね。
でも実際、売り上げがないとスライド式に時給が落ちるわけです。
自分はどれくらい売り上げを見込めて、その売り上げに見合った給料を頂けるのか。
そんな視点でお店を選ぶのがオススメ。
「自分に合うお店はどこか?」「キャバクラの求人サイトを見たけど、よく分からない…」という方は、気軽に当サイトへご相談ください。